「この歯並び、放っておいて大丈夫?それとも早めに相談したほうがいい?」――お子さんの歯を見ながら、迷う保護者の方は多いものです。子どもの歯並びは成長とともに変わるため、あわてなくてよいものもあれば、早めに相談したいものもあります。小児矯正シリーズの第4回では、鹿児島市武岡の小森歯科クリニックが、その見分け方の考え方をやさしくお伝えします。
まず、心配しすぎなくてよいことが多いケースからお伝えします。
代表的なのが、乳歯のすきっ歯です。乳歯のあいだにすき間がある状態は「発育空隙(はついくくうげき)」と呼ばれ、じつは正常なことが多いものです。乳歯より大きな永久歯が生えてくるためのスペースになるので、むしろ良い面もあります。また、永久歯に生え替わる時期に、前歯が一時的に少しすいたり、傾いて生えてきたりすることもよくあります。生えたばかりの前歯が大きく見えたり、下の前歯が軽く重なって見えたりしても、そのあとの成長で自然に整っていくことがあります。こうしたものは、あわてて何かをする必要はないことが多いです。ただし、「必ず大丈夫」というわけではないため、気になるときは自己判断せず、次にお伝えする目安とあわせて考えてみましょう。
一方で、早めに一度相談しておきたいサインもあります。次のような様子が見られる場合です。
かみ合わせたときに下の前歯が上より前に出ている(受け口)、上の前歯が大きく前に出ている(強い出っ歯)、乳歯がなかなか抜けないのに永久歯が別の場所から生えてきた、左右で歯の並びや生え方が極端に非対称、前歯がかみ合わずすき間があいている、口をふだんから閉じにくい・うまく噛めない・発音が気になる、指しゃぶりや口呼吸などの癖が長く続いている――こうしたケースです。これらは「必ずすぐ治療」という意味ではありませんが、あごの成長や生え替わりに関わることがあるため、早めに状態を把握しておくと、必要なときに適切な時期を選びやすくなります。
見分けの目安をお伝えしましたが、実際には「どちらとも言いにくい」ことも少なくありません。そんなときに大切なのは、自己判断で決めつけないことです。
いちばんの安心は、かかりつけの歯科で定期的に診てもらい、成長とともに変化を追ってもらうことです。歯並びやあごの成長は日々少しずつ変わるため、継続して見ていれば「今は様子見」「そろそろ相談を」の判断がしやすくなります。ご家庭で、お子さんの歯並びを時々写真に撮って記録しておくのもおすすめです。当院では、生え替わりと成長を見守りながら、その子に合った見通しをご説明します。なお、矯正治療は原則として自由診療(保険適用外)で、費用や治療期間、装置による痛み・違和感などのリスク・注意点があり、これらは診察・カウンセリングのうえで具体的にご説明します。気になる点があれば、まずはお気軽にご相談ください。
子どもの歯並びには、乳歯のすきっ歯(発育空隙)や生え替わり期の一時的なデコボコなど、あわてなくてよいことが多いものと、受け口・強い出っ歯・かみ合わない・癖が続くなど早めに相談したいものがあります。ただし見分けはあくまで目安で、迷ったら自己判断せず、かかりつけで定期的に診てもらうのがいちばんの安心です。鹿児島市武岡の小森歯科クリニックは、お子さんの歯並びの「これ大丈夫?」に寄り添います。ほかの記事は歯科コラム一覧から、小児歯科もあわせてご覧ください。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたもので、特定の治療の効果を保証するものではありません。歯並びの状態の見分けはあくまで目安であり、適応・開始時期・方法には個人差があります。判断は診察のうえで行いますので、気になる場合は歯科医院へご相談ください。(参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会、日本臨床矯正歯科医会の公開情報をもとに作成)