ここまでのシリーズでは、歯の色の原因(第1回)から、ホワイトニング・ウォーキングブリーチ・セラミック(第2〜4回)まで、色や見た目を整える方法を見てきました。今回は少し視点を変えて、「歯のコーティング」という選択肢と、そもそも着色をためこまないための日常ケアに注目します。せっかく整えた歯の色を保つには、日々の工夫も欠かせません。鹿児島市武岡の小森歯科クリニックが、コーティングの基礎と着色予防のポイントをやさしく整理します。
「歯のコーティング」は、一般に「歯のマニキュア」とも呼ばれ、歯の表面に白い材料を塗って、一時的に歯を白く見せる審美的な方法を指すことがあります。歯を削らずに行える手軽さが特徴で、結婚式や写真撮影など、特定の日にあわせて見た目を整えたい場面で選ばれることがあります。
ただし、名前が示すとおりマニキュアに近く、効果は一時的です。時間の経過や飲食で少しずつ取れていくため、白さを長く保つものではありません。また、歯の状態によっては向かない場合もあります。ホワイトニングやセラミックとは目的や持続性が異なるため、「どんな場面で、どのくらいの期間、どう見せたいか」によって、向いている方法は変わってきます。まずはご自分の希望を整理してみるとよいでしょう。
整えた歯の色を保ち、着色をためこまないためには、毎日のちょっとした工夫が役立ちます。むずかしいことは必要ありません。
まず、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなど色の濃い飲食物のあとは、水で口をすすいだり、軽く歯をみがいたりして、色素を長く歯に残さないようにします。ストローを使って飲み物が歯に触れにくくするのも一つの方法です。喫煙はヤニによる着色の大きな原因になるため、気になる方は見直しの対象になります。日々のていねいな歯みがきも、着色汚れが固まる前に落とすうえで基本になります。
こうした小さな習慣の積み重ねが、着色を防ぐいちばんの近道です。とはいえ、歯みがきだけでは落としきれない着色や、歯石もあります。
歯みがきで落としきれない着色や歯石は、歯科での専門的なクリーニングで取り除くことができます。専用の器具で歯の表面をていねいに清掃することで、本来の歯の色に近づいたり、着色がつきにくい状態に整えたりすることが期待できます。
当院では、歯や歯ぐきの状態を確認しながら、予防歯科の一環として着色や歯石を取り除くケアを行っています。定期的なクリーニングは、着色予防だけでなく、むし歯や歯周病の予防にもつながります。ホワイトニングやセラミックで整えた歯の色を長く保つうえでも、日常ケアとプロのケアの組み合わせが力になります。
「白さを保ちたい」「着色が気になる」と感じたら、まずは日々のケアを見直しつつ、歯科での状態確認をあわせてみましょう。コーティングのような一時的な方法が向く場面もあれば、日常ケアとクリーニングで十分な場合もあります。どれが合うかは、お口の状態やご希望によってさまざまです。
次回はいよいよシリーズ最終回として、これまで見てきた方法をふまえ、「自分に合う整え方の選び方」をまとめます。歯の色や見た目でお悩みの方は、審美歯科・ホワイトニングのページもあわせてご覧のうえ、気軽にご相談ください。
歯のコーティング(歯のマニキュア)は、歯を削らずに一時的に白く見せる方法で、特定の場面には便利ですが、効果は一時的です。整えた歯の色を保つには、色の濃い飲食物のあとのひと工夫やていねいな歯みがきといった日常ケアと、歯科での定期的なクリーニングの組み合わせが役立ちます。どの方法が向くかは状態やご希望によって異なるため、歯科での確認が安心です。鹿児島市武岡の小森歯科クリニックは、歯の色を保つお手伝いをしていきます。ほかの記事は歯科コラム一覧からご覧いただけます。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたもので、特定の効果を保証するものではありません。歯のコーティング(マニキュア)の適応・持続性には個人差があり、提供の有無や内容は歯科医院により異なります。着色や歯の色が気になる場合は、歯科医院へご相談ください。(参考:厚生労働省「e-ヘルスネット」、日本審美歯科学会の公開情報をもとに作成)